犬猫の誤食・誤飲|危険なもの・症状・まず取るべき対処法を獣医師が解説

危険なものを食べた可能性があるときは、症状がなくても、 まず当院へお電話ください。
電話番号:011-893-8877

ご相談の際は、食べた物・量・時間・現在の症状をお伝えください。 自分で吐かせたり、口やお尻から出ているひもを引っ張ったりするのは危険です。

今すぐ受診が必要なサイン

  • 呼吸が苦しそう、舌や歯ぐきが青白い
  • ぐったりしている、意識がぼんやりしている
  • 何度も吐く、血が混じる
  • けいれん、ふらつき、強い痛みがある
  • お腹が張る、食べない

犬猫が口にすると危険なもの

詰まりや傷の原因になるもの

  • ・つまようじ、竹串、針、骨など
  • ・ひも、リボン、糸、ビニールなど
  • ・おもちゃや部品、ボールなど

中毒の原因になるもの

  • ・チョコレート、ぶどう・レーズン
  • ・玉ねぎ・ねぎ・にんにく
  • ・人の薬、サプリメント、ニコチン製品
  • ・洗剤、殺虫剤、不凍液

同じ物でも、種類・量・体重によって危険度は変わります。

「少しだけ」と自己判断せず、分かる範囲で食べた物を伝えてください。
詳細は 栃木県獣医師会のこちらのページ をご確認ください。

誤食・誤飲で見られる症状

  • 吐く、下痢をする、よだれが増える
  • 食べない、元気がない
  • お腹を痛がる、背中を丸める
  • 咳や呼吸の異常がある
  • 便が出ない、血便が出る

症状が出るまで時間がかかるものもあります。 症状がないからと長時間待たず、食べた物と時間が分かるうちにご相談ください。

自宅でしてはいけないこと

  1. 塩や薬などを使って、自分で吐かせる
  2. 口やお尻から出ているひも・糸を引っ張る
  3. 人用の薬や食べ物を与える
  4. 様子見を続け、受診の連絡を後回しにする

お電話では、食べた物、食べた時間、量、現在の症状、体重をお伝えください。 商品の袋・現物・写真があれば持参しましょう。 当院の受診について も、事前にご確認いただけます。 環境省の飼い主向け資料 も参考になります。

いせき動物病院で行う検査と治療

当院では、食べた物と時間を確認し、必要に応じてレントゲンや超音波などの画像検査を行います。

異物の種類や場所によって、内視鏡による摘出、手術、点滴や経過観察など、必要な対応を検討します。 消化器症状の診療については、 当院の消化器科ページ もご覧ください。

  • レントゲンや超音波で、異物やお腹の状態を確認する
  • 内視鏡で、胃などにある異物を取り出す
  • 内視鏡での摘出が難しい場合や、腸に詰まっている場合は、手術を検討する
  • 中毒が疑われる場合は、点滴や経過観察などを行う

治療症例:つまようじ付きアスパラベーコンを内視鏡で摘出

いせき動物病院で実際に対応した誤食症例をご紹介します。

来院時の状況

飼い主さんから「つまようじ付きのアスパラベーコンを1個、丸ごと飲み込んだ」と相談があり、 早い段階で来院しました。 来院時は、嘔吐や腹痛などの目立つ症状はありませんでした。

検査と診断

食べた物と時間から、胃の中に「胃内尖鋭異物(つまようじ)」が残っている可能性が高いと判断しました。

当院で行った治療

つまようじのように尖った物は、無理に吐かせると、喉や食道を傷つけるおそれがあります。 腸へ移動すると開腹手術が必要になることもあるため、今回は食べてから時間がたっておらず、 胃にとどまっていると判断し、全身麻酔下で内視鏡による摘出を行いました。

胃の中では、ベーコンとアスパラと一緒につまようじを確認しました。 先端で胃や食道を傷つけないよう注意しながら、口から摘出しました。

経過

胃の粘膜に少し出血がありましたが、大きな損傷はありませんでした。 麻酔からもスムーズに覚め、当日の夕方に退院。 その後は普段通りに過ごしています。

症例から分かること

尖った物は、元気に見えても危険です。 内視鏡で対応できるかは、異物の場所・形・食べてからの時間によって変わります。 食べた物の現物や写真、食べた時間が分かると、診断に役立ちます。
誤食・誤飲したもの

誤食・誤飲を防ぐには?

  • 食べ物・薬・洗剤は、犬猫が開けられない場所にしまう
  • ごみ箱はふた付きにし、食べ物の包みを放置しない
  • ひもや小さなおもちゃは遊ぶときだけ出し、壊れたら交換する
  • 家族で危険な物を共有し、床に落とした物をすぐ拾う

よくある質問

犬猫が誤食したら、吐かせたほうがいい?

自己判断で吐かせないでください。 物によっては、戻すと食道や口をさらに傷つけます。 まず動物病院へ電話し、当院へご相談ください。

症状がなくても受診したほうがいい?

はい。 中毒や詰まりは、症状が遅れて出ることがあります。 食べた物と時間が分かるうちにご相談ください。

ひもを飲んだら引っ張っていい?

いいえ。 腸を傷つけるおそれがあるため、引っ張らずにご相談ください。

受診時に何を持って行けばいい?

食べた物の袋・現物・写真、食べた時間と量、吐いた物があればその情報を持参してください。

札幌市厚別区で誤食・誤飲にお困りの方へ

いせき動物病院では、犬猫の誤食・誤飲についてご相談を受けています。

診療時間内に命に関わる急患がある場合は、予約の有無にかかわらず最優先で対応します。 ご来院前にお電話(011-893-8877)で状況をお伝えください。

症状や治療の適否は診察結果によって異なります。 診療時間や夜間・休診日の対応は、 当院の受診について をご確認ください。