「がん」と診断されたご家族へ。
「まさか、うちの子が」「もっと早く気づいてあげていれば」
その不安と悲しみを、ひとりで抱え込まないでください。
私たちは、病気だけでなく、ご家族の心にも寄り添うパートナーです。
まずは深呼吸をして、今の思いを話すことから始めましょう。

こんな症状・サインは
ありませんか?
「こんなこと相談してもいいのかな?」と迷う必要はありません。
普段の暮らしの中で感じる違和感は、大切なサインです。
もしかして…?
よくある腫瘍(がん)のサイン
- 体に「しこり」や「できもの」を見つけた
- 急に元気がなくなった、食欲が落ちてきた、歯石がついている
- 理由がわからないのに体重が減ってきた
- 急に元気がなくなり、大好きなお散歩や遊びを嫌がるようになった
こんな不安や迷いはありませんか?
- 「今の治療法がベストなのか」他にも選択肢がないか知りたい
- 治療による副作用や、痛い思いをさせるのが心配でたまらない
- 「もう高齢だから…」と、治療をあきらめるしかないのか悩んでいる
- 主治医の先生には聞きづらいけれど、別の獣医師の意見も聞いて納得したい
「ご家族にとっての最善」
を導く4つの柱
私たちは「その子」と「ご家族」にとって何が一番の幸せかを、徹底的に一緒に考えます。
すべての始まりは「正確な診断」から
当院では、細胞診や病理組織検査はもちろん、レントゲンや超音波検査などを駆使し、まずは現状を正しく把握します。必要な場合は高度医療機関とも連携し、CT検査などで詳細を突き止めます。
多様な選択肢で、可能性をあきらめない
「手術しかしません」「薬しかありません」ということはありません。
外科手術で悪いところを取り除く方法、お薬(抗がん剤)を使って進行を抑える方法、痛みを和らげるケアなど、選択肢はたくさんあります。それぞれの治療にある「メリット」と「デメリット」を包み隠さずご説明し、その子に合わせたオーダーメイドの治療プランを組み立てます。
QOL(生活の質)を何よりも大切に
どんな治療でも、その副作用でワンちゃん・ネコちゃんがぐったりしてしまっては、本末転倒だと私たちは考えます。
「この治療は、この子を幸せにするか?」私たちは常に自問します。
ご飯をおいしく食べられる、ぐっすり眠れる、大好きなご家族に甘えられる。そんな「当たり前の日常」を守ることを、私たちは最優先に考えます。
ご家族の意思を最大限に尊重する、
インフォームド・コンセント
治療の主役は、獣医師ではなく、ご家族とワンちゃん・ネコちゃんです。私たちは専門家として選択肢や費用、期間を提示しますが、決定を押し付けることは決してありません。
ご家族の価値観、その子の性格や年齢、ご家庭の事情。すべてをひっくるめて、皆様が心から「これでよかった」と思える道を、一緒に探していきましょう。
治療症例のご紹介

症例1:高齢でも手術を乗り越え、元気を取り戻したワンちゃん(乳腺腫瘍)
14歳のワンちゃん。「高齢だから手術は無理かも」と悩まれていましたが、心臓などの検査をしっかり行い、ご家族と相談のうえ手術を選択。術後は驚くほど元気に。今も以前と変わらず、大好きなお散歩を楽しんでいます。「あきらめなくてよかった」というご家族の笑顔が、私たちの喜びです。

症例2:お薬で「その子らしさ」を維持しながら暮らすネコちゃん(悪性リンパ腫)
完治が難しい状況でしたが、「痛い思いはさせたくない、でも少しでも長く一緒にいたい」というご希望から、副作用の少ない抗がん剤治療を選択。食欲も維持でき、お気に入りの窓辺で日向ぼっこをする穏やかな毎日を送っています。「がんと共に生きる」という選択肢もあるのです。
「抗がん剤は怖いもの」だと
思っていませんか?
「抗がん剤は副作用が強くて可哀想…」
そんなイメージから、治療を諦める飼い主さまは少なくありません。
ここで、当院の抗がん剤治療に対するスタンスを少しだけお話しさせてください。
基準は「楽しい時間」が増えるかどうか
当院の考え方はシンプルです。「その治療を行うことで、苦痛を感じない楽しい時間(QOL)を守れるか?」これが全ての判断基準です。
もし、治療によってその子らしい元気な時間を守れるなら、私たちは積極的に治療をおすすめします。逆に、治療自体がその子の負担になり、楽しい時間を奪ってしまうなら、無理におすすめすることは決してありません。

副作用と「治療しないリスク」の真実
実は、動物の抗がん剤治療は、人間の場合ほど重篤な副作用が出ることは少なく、多くの子が通院しながらお家で穏やかに過ごせています。
しかし、リスクはゼロではありませんし、個体差もあります。
一方で忘れてはいけないのが、「治療をしない=苦しみを取り除けない」という現実です。
副作用を恐れるあまり治療を避けた結果、病気の進行による痛みや苦しみが続いてしまうこともあります。「何もしないこと」にも、リスクがあるのです。

納得して進むための「4つの約束」
だからこそ、私たちは飼い主さまのご希望(積極的な治療か、緩和ケアかなど)をじっくり伺った上で、プロとして複数のプランをご提示します。
そして治療を決める前には、必ず以下の4つを隠さずご説明します。
- 約束01治療の見通し
- どのくらいの確率で、どの期間の改善が期待できるのか?
- 約束02リスク
- どのくらいの確率で、どのような副作用が起こり得るのか?
- 約束03対策
- もし副作用が出た場合、どのように対処するのか?
- 約束04負担
- 通院の頻度や、具体的な費用はどれくらいかかるのか?
獣医師からのメッセージ
がんと向き合うことは、ご家族にとっても大きな試練です。
治療の過程で、「本当にこれでいいのか」と迷う日もあるでしょう。涙が出る夜もあるかもしれません。
私たちは、そんなご家族の心の揺れ動きも、すべて受け止めたいと思っています。
積極的な治療を選ぶことも、穏やかな最期を選ぶことも、どちらも間違いではありません。
どんな未来を選択するとしても、ご家族が出した答えを私たちは全力で尊重し、最後まで伴走することを約束します。
この子の命の尊厳を守り、ご家族との残された時間が「温かい思い出」になるよう、全力を尽くします。
まずは、あなたのお話を聞かせてください。
初診から治療までの流れ
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- ご予約・ご相談
- まずはお電話、またはWeb予約から。「腫瘍の相談」「セカンドオピニオン希望」とお伝えいただくとスムーズです。
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- 詳細な問診
- これまでの経緯や今の症状はもちろん、「何が一番心配か」「どうしてあげたいか」というご家族の想いを、時間をかけて丁寧にお伺いします。
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- 検査と現状の再評価
- お持ちいただいた資料の確認や、必要に応じた追加検査を行います。まずは「今、体の中で何が起きているか」を正しく知ることが第一歩です。
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- 治療方針のご提案と話し合い
- 検査結果をもとに、その子の状態とご家族の希望に合わせた複数のプランをご提示します。一度で決める必要はありません。ご家族が納得できるまで、何度でも話し合いましょう。
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- 治療開始と心のケア
- 方針が決まったら、二人三脚での治療スタートです。治療中も、おうちでのケア方法やご家族の心のケアまで、スタッフ全員でサポートします。
セカンドオピニオンを
ご希望の方へ
「他の先生の意見も聞いてみたい」そう思うのは、ご家族を愛しているからこそ。決して悪いことではありませんし、主治医の先生への裏切りでもありません。
今までの検査結果や資料があれば、ぜひお持ちください。不足している検査があれば当院で行い、客観的な視点でお話しさせていただきます。
「ちょっと話だけ聞いてみたい」というご相談も大歓迎です。罪悪感を持たずに、安心して頼ってくださいね。
よくある腫瘍の症状と病気
「しこり」といっても、種類はさまざま。ここでは代表的なものを解説しますが、自己判断は禁物です。
気になることがあれば、どんなに些細なことでもご相談ください。
悪性リンパ腫
白血球の一種ががん化する「血液のがん」です。全身のどこにでもできる可能性があります。
主な症状:首や脇の下、股の付け根などのリンパ節が腫れる(犬に多い)、吐き気や下痢が続く(猫に多い)など。
当院のアプローチ:細胞診などでタイプを診断し、主にお薬(抗がん剤)を使って治療します。 お薬が比較的効きやすいがんであり、上手に付き合いながら「寛解(症状が落ち着いている状態)」を目指します。
肥満細胞腫
「肥満」とは関係なく、皮膚などにできる腫瘍です。犬の皮膚腫瘍では最も多く見られます。
主な症状:皮膚のしこり。赤くなったり、大きくなったり小さくなったりすることもあります。
当院のアプローチ:針で細胞を採って検査します。基本は手術での切除ですが、取りきれない場合などは、お薬や放射線治療などを組み合わせることもあります。 悪性度(グレード)を見極めることが重要です。
乳腺腫瘍
おっぱいにできるしこりです。避妊手術をしていない中〜高齢の女の子に多く見られます。
主な症状:お腹のしこり。大きくなると自壊(破裂)して出血することも。ネコちゃんの場合は悪性(乳がん)の確率が非常に高いため、特に注意が必要です。
当院のアプローチ:転移がないかを確認した上で、基本的には手術で切除します。若い時期の避妊手術が、何よりの予防になります。
よくあるご質問
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Q抗がん剤の副作用は、人間と同じように辛いものですか?
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A動物の抗がん剤治療は「生活の質(元気や食欲)の維持」を重視するため、お薬の量は人間よりも少なめに調整します。そのため、多くの子が副作用も軽く、普段通りの生活を送れています。もちろん個体差はありますので、何かあればすぐに対応できる体制を整えています。
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Q治療には、どのくらいの費用がかかりますか?
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A検査や手術の規模、使うお薬によって大きく変わります。「気づいたら高額になっていた」ということがないよう、治療方針をご相談する際に、必ず費用の概算をお伝えします。ご予算に合わせた治療プランも一緒に考えましょう。
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Q積極的な治療をしない、という選択肢はありますか?
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Aはい、もちろんです。それもまた、ご家族の深い愛情からくる尊い選択のひとつです。その場合は、痛みや苦しみを和らげる「緩和ケア」に全力を注ぎ、その子が最期までその子らしく、穏やかに過ごせるようサポートいたします。
あきらめる前に、
まずはご相談ください
これからどうすべきか、答えはすぐに出なくて当然です。
まずは、今抱えている不安や、愛犬・愛猫への想いを、私たちに話してみませんか?
お話をお伺いすることから、すべてが始まります。
【セカンドオピニオン・腫瘍科相談のご予約はこちら】