その口臭
「年のせい」ではありません
お口の健康が全身を守ります
「最近、お口のニオイが気になる…」
「歯石がついているけれど、まだ元気だし大丈夫かな?」
そんな風に思うことはありませんか?
実は、ワンちゃん・ネコちゃんの1年は人間の約4年分。
お口の中の環境も、私たちが思う以上のスピードで変化しています。
「たかが口臭」と見過ごしているそのサイン、もしかすると、言葉を話せない彼らが隠している「痛みのサイン」かもしれません。
気になったその時が、ケアを始める一番のタイミングです。まずは今の状態を知ることから始めませんか?

こんな症状・サインは
ありませんか?
普段のスキンシップの中で、一つでも当てはまることがあればご相談ください。これらはすべて、お口のトラブルが隠れているサインです。
お口のサイン、見逃さないで
- 口の臭いが気になるようになった
- 歯が黄色や茶色に汚れている、歯石がついている
- よだれが増えた、おもちゃに血がついていることがある
- ごはんを食べるのが遅くなった、食べにくそうにしている
- 硬いおやつやガムを食べなくなった
- 口の周りを触ろうとすると嫌がる、怒る
飼い主さまのこんなお悩みにも応えます
- 歯磨きをしようとしても、全力で嫌がってさせてくれない
- ネットには色々書いてあるけど、結局どんなケアが良いのか分からない
- 麻酔は怖いけれど、無麻酔の歯石除去って本当に安全なの?
知っていますか?
2歳以上の約8割が
「歯周病予備軍」です
「うちはまだ若いから」と思っていても、実は2歳以上のワンちゃん・ネコちゃんの約8割が歯周病、またはその予備軍と言われています。これは決して珍しいことではありません。だからこそ、正しい知識を持って向き合うことが大切です。
進行すると怖い、歯周病と全身への影響
歯周病の進行プロセス
お口の汚れは、わずか3〜5日で「歯石」に変わります。歯石になってしまうと、歯磨きでは落とせません。
そのまま放っておくと…
1.歯肉炎:歯ぐきが赤く腫れ、細菌が増え始めます。
2.歯周炎:炎症が進み、歯を支えている骨が溶け始めます。
3.抜歯:最終的には歯がグラグラになり、抜け落ちてしまいます。
全身への影響
怖いのは、お口の中だけではありません。
歯周病菌は血管に入り込み、全身を巡ります。心臓病や腎臓病、肝臓病といった内臓の病気を引き起こしたり、悪化させたりする原因になることが分かっています。
「お口のケア」は、まさに「命のケア」なのです。
その他の注意したいお口の病気
歯石(しせき)
茶色く固まった汚れ。見た目が悪いだけでなく、表面がザラザラしているため、さらに細菌の温床になってしまいます。
ネコちゃんの口内炎
ネコちゃんは、強い痛みを伴う口内炎になりやすい動物です。「ごはんを食べたいのに痛くて食べられない」というのは、とても辛い状態です。
破折(はせつ)
硬すぎるおやつ(ひづめや骨など)を噛んで、歯が折れてしまう事故も多く見られます。神経が露出すると激痛が走り、そこから細菌感染する恐れもあります。
治療症例のご紹介
「こんなに変わるなら、もっと早くやってあげればよかった!」そんな飼い主さまの声をたくさんいただいています。

症例1:長年の口臭と食欲不振が改善したワンちゃん
Before:歯石がびっしりと付き、歯ぐきは赤く腫れ上がっていました。口臭も強く、お家の方が心配されていました。
After:歯石を除去し、ぐらついていた歯を抜歯。真っ白な歯と、健康的なピンク色の歯ぐきが戻りました!
飼い主さまの声:「口の臭いが全く気にならなくなりました。あんなにご飯を残していたのに、今では毎食完食です。痛かったのを我慢していたんですね…気づいてあげられて良かったです。」

症例2:痛みのサインに気づいてあげられたネコちゃん
Before:よだれが多く、口を気にする仕草をしていました。検査の結果、歯が折れて根っこに膿が溜まっていました。
After:原因となっていた歯を治療。処置後は痛みがなくなり、スッキリした表情に。
飼い主さまの声:「処置をしてから、性格が変わったように甘えん坊になりました。痛みがなくなって、本来の元気を取り戻せたみたいです。」
安全・確実な治療のための
こだわり
「麻酔をかけないで治療する方法はありませんか?」診察室でよくいただくご質問ですが、獣医師としての答えは「現状、ありません」です。
美容目的の「歯石取り」ではなく、病気を治す「治療」を行うためには、どうしても麻酔が必要です。
その理由は、大きく分けて3つあります。
こだわり 01「痛み」と「恐怖」から守るため
歯周病の治療(歯ぐきの中の掃除)は、必ず痛みを伴います。
また、歯石を取る器具は「刃物」です。動いてしまうと、お口の中を傷つける危険があります。
麻酔は、痛みを感じさせず、安全に処置を終えるための「優しさ」なのです。

こだわり 02「歯磨き」ができなくなるのを防ぐため
無理やり押さえつけられ、痛い思いをすると、その経験がトラウマになります。
その結果、口周りを触られるのを嫌がるようになり、一番大切な「毎日の歯磨き」ができなくなってしまいます。これでは、病気を防ぐどころか本末転倒です。

こだわり 03隠れた病気を見逃さないため
一見きれいに見える歯でも、歯ぐきの下で病気が進行していることが多々あります。これを確認するために、全ての歯の歯科用レントゲン撮影と、プロービングという歯ぐきのチェックを行います。
表面の歯石を取るだけでは、根本的な解決にはなりません。見えない部分までしっかり検査・治療するには、麻酔が不可欠です。

もちろん、リスク管理は徹底します
「麻酔のリスク」よりも「歯周病を放置して内臓が悪くなるリスク」の方が圧倒的に高いのが現実です。当院では徹底した安全管理を行い、高齢の子や持病のある子でも実施しています。
また、お家でのケアを頑張れば、麻酔処置の間隔を2年、3年と空けることも可能です。一緒に頑張りましょう。
治療より大切な「予防歯科」を始めましょう
一度きれいになったお口も、ケアをしなければまた汚れてしまいます。
一番大切なのは、お家での毎日のケア。でも、「完璧」を目指さなくて大丈夫です。ライフスタイルに合わせて、無理なく続けられる方法を一緒に探しましょう。

目指せ歯磨きマスター!プロによる歯磨き指導
いきなり歯ブラシを口に入れると、誰だってびっくりしてしまいます。
「まずはお口周りを触る練習」→「指にペーストをつけて舐めさせる」→「歯にタッチしてみる」…と、スモールステップで進めるのがコツです。
当院のスタッフが、その子の性格に合わせた練習方法をレクチャーします。「うちの子には無理!」と諦める前に、ぜひ一度ご相談ください。

歯磨きが苦手な子のためのデンタルグッズ
どうしても歯ブラシが苦手な子には、無理強いしなくて大丈夫です。
- 指に巻いて拭くだけの「歯磨きシート」
- お水に混ぜるだけの「液体デンタルケア」
- 美味しく噛んで汚れを落とす「デンタルガム」
など、様々な選択肢があります。獣医師が厳選した、効果の実証された製品をご紹介します。
歯科治療の流れ
「当日はどんなことをするの?」そんな不安を解消するために、一般的な流れをご紹介します。費用についても、事前にしっかりとお見積もりをお出しします。
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- 歯科検診・カウンセリング
- まずはお口の中を拝見し、「今どんな状態か」「どんな処置が必要か」を分かりやすくご説明します。
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- 術前検査
- 血液検査やレントゲン検査を行い、麻酔をかけても問題ない健康状態かどうかをしっかりチェックします。
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- 歯科処置当日
- 朝、病院でお預かりします。全身麻酔下で歯科レントゲン、歯石除去、研磨(ポリッシング)、必要な場合は治療を行います。ずっとモニターで体調を管理しているので安心です。
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- お迎え・ご説明
- 処置後のきれいになったお口を見ていただきます。レントゲン写真を見ながら、どのような処置を行ったかをご報告します。
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- 術後検査・ケア
- 後日、経過の確認を行います。ここからが「予防」のスタート!お家でのケア方法も改めて確認しましょう。
よくあるご質問
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Q高齢ですが、全身麻酔は大丈夫でしょうか?
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A「何歳だからできない」と年齢だけでお断りすることはありません。 確かにリスクはゼロではありませんが、事前の血液検査などで内臓の状態をしっかり評価し、「治療するメリット」が「麻酔のリスク」を上回ると判断した場合のみ実施します。高齢の子こそ、歯周病を治すことで元気になるケースも多いです。まずはご相談ください。
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Q処置時間はどのくらいかかりますか?
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Aお口の状態によりますが、処置自体は30分〜3時間程度です。 通常は朝9時〜10時頃にお預かりし、麻酔からしっかり覚めた夕方以降にお迎えに来ていただきます。ただし、歯周病が重度な場合や抜歯が複数本あるなど、処置が長時間の場合は1泊入院となります。
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Q歯を抜いた後、ごはんは食べられますか?
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A「歯がないと食べられないのでは?」と心配されますが、むしろ逆です。 グラグラして痛い歯がある方が、食事は辛いものです。痛い歯がなくなることで、ドライフードもバリバリ食べられるようになる子がほとんどです。数日間はふやかした柔らかい食事をおすすめしています。
まずは
「お口の健康診断」
へお越しください
ここまで読んでいただき、ありがとうございます。
「うちの子は大丈夫かな?」「ちょっと見てほしいな」と思われたら、それが受診のタイミングです。
治療が必要かどうかを決めるのは、診察の後で構いません。
まずは、愛犬・愛猫のお口の状態を正しく知ることから始めませんか?
言葉を話せない彼らの代わりに、私たちが痛みのサインを見つけます。
スタッフ一同、皆様のご来院を心よりお待ちしております。