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皮膚のデキモノが破裂して困っていませんか?高齢犬でもできる「切らない」緩和治療

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こんにちは。獣医師の山浦です。

今回は、高齢の子で悩まれることが多い皮膚にできたデキモノ(皮膚腫瘤・腫瘍)の対処法の一つを紹介したいと思います。

まず、一般的には皮膚のデキモノができたときには、炎症や感染による腫れなのか、腫瘍なのかによって対応が変わってきます。薬を飲んだり塗ったりするのか、外科手術で摘出しなければならないのか、などです。

デキモノの正体を調べる方法としては、針で細胞を吸い取って調べる細胞診や、外科的に摘出して調べる病理検査があります。

高齢の子の場合、持病により麻酔をかけることが難しかったり、外科手術で取っても余命が伸びないなど、手術のメリットよりデメリットが大きく、「手術はできない」と言われ、そのまま何もせず様子を見るという選択することがあります。

このようにして様子を見ているうちに、自壊(腫瘤が破けること)により、痛みやニオイ、衛生管理が大変になってしまい、どうしていいかわからず相談に来られる方が多くいらっしゃいます。

一度破けると、高齢の子の中には歩けない子も多いため、床ずれのようになって繰り返す事も多いです。
家族の方も、本人も楽しい時間が減ってしまいます。

当院では、そんなシニア期のワンちゃん・ネコちゃんとご家族のために、「モッズペースト」という選択肢をご提案しています。

モッズペーストとは

モッズペーストという特殊な軟膏は、デキモノに塗ると表面から壊死させ、繰り返すことで徐々に小さくすることができます。

メリット

ニオイや出血、痛みの軽減に

全身麻酔がかけられない高齢の子・手術の負担を避けたい子もできる

再発予防や、完治させることは難しいですが、現状を改善するための緩和治療として非常に有効です。

30分〜1時間ほど軟膏を塗ったままにしておく必要があり、健康な皮膚についたり、舐めたりすると危険なので、一時的にお預かりをして行う処置となります。デキモノの状態によりますが、原則は週に1回を4回繰り返します。

 

治療を受けた子の一例

下の写真は、手にデキモノができて痒そうにしているとご相談いただいた子の経過です。

モッズペーストを塗ったところ

2週間後にはかなり小さくなりました!

 

4回の治療を終えた後、本人は気にすることなく生活できているそうです。

 

大切なのは「毎日を楽しく過ごせること」

「もう高齢だから仕方ない」と諦める必要はありません。手術ができなくても、今ある痛みや不快感を減らしてあげる方法はあります。

皮膚のデキモノが大きくなってきた、破れてしまって管理が大変……。そんな時は、一人で悩まずにぜひ当院へご相談ください。その子に合ったベストな方法を、一緒に考えていきましょう。

-お知らせ

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