お知らせ

耳が臭い、痒そう、頭を振る

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こんにちは!獣医師の山浦です。

暖かくなってくると共に増えるのが「外耳炎」です。

外耳とは、耳の入り口から鼓膜までの部分のことで、外耳炎はここで炎症が起きている状態です。炎症が起こると耳が腫れたり、耳垢がたくさん溜まって臭くなったり、痒みが出たりします。

なぜ外耳炎になるのか?

原因としては、耳や耳周りの毛の手入れ不足、アレルギーやアトピー、ダニなどの寄生虫、ホルモンの病気や免疫の病気があげられます。

耳で炎症が起こると、皮膚の常在菌のバランスが崩れます。こうして菌が増えすぎると、臭いの原因になったり、痒みが増したりします。

外耳炎を起こしやすい子

短頭種(耳の穴が狭い)

垂れ耳

ホルモンの病気がある

糖尿病である

皮膚にトラブルをかかえている

アレルギー体質である

など

診断

耳の触診や、視診をはじめとして、耳鏡検査(耳を覗く)、耳垢検査などにより診断します。

治りが悪い場合や、状態が悪い場合は、治療薬や治りを妨げる基礎疾患を探すために、血液検査や、画像検査(レントゲン検査、CT検査、MRI検査)を行う場合もあります。

治療

点耳薬(耳に垂らす薬)や飲み薬を使って治療します。

痒みや腫れ、臭いが改善されても、再発を予防するための対策が必要になります。

目安として、3ヶ月に一度は病院で耳の状況を確認してもらいましょう。

 

家で出来る耳の手入れ

耳垢

指で触れる範囲の耳を綺麗にしましょう。

耳垢を取る際は、擦らずに、湿らせたコットンなどで取りましょう。

この時、綿棒を使って奥の耳垢を取らないようにしてください。

耳の奥は敏感で、容易に傷ついてしまうため、1カ月に1回程は病院やトリミングサロンに行き、耳の中を掃除してもらいましょう。

 

耳の洗浄

耳専用の洗浄液を使って、こまめな洗浄が必要になる子もいます。

洗浄液にも種類があるため、耳の状況に合ったものが必要になるため、病院で相談してみましょう。

 

まとめ

外耳炎は暖かい時期に多く、繰り返してしまいがちな病気です。

放置すると痒みによるストレスだけでなく、中耳炎や内耳炎につながる可能性があるため、適切なケアをマスターして、痒みの少ない生活を送りましょう!

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